割り勘にみる仲間論
私のお客様であり、サロンの物件を貸してくださるKさん。50代後半の男性。
いくつもの不動産をもっており、時間もお金もゆとりがあります。一昨日の土曜日の会話。
私「Kさんは、時間にもお金にも縛られずに理想的な生活をされてますよね。」
Kさん「まぁ、そうだね。でも、時間とお金だけでは人は幸せになれないんだよ。仲間がいなきゃ幸せじゃない。」
家族もいて時間もお金もあるKさんの口から、仲間というワードが出た事に軽い衝撃をうけました。
そして、仲間というのは対等でなきゃ関係が続かないとも。
割り勘は素晴らしい
そこでKさんは何かのコラムで読んだ、元タレントの島田紳助さんの話をし始めました。
紳助さんが芸能界で活躍していた頃は、どこかへ食べに行くと決まって全員分紳助さんがお金を出していたそうです。
その中には早く帰りたい人もいたかもしれない。けれども、紳助さんがお金を出す手前みんな最後まで残っていたのです。
今現在、紳助さんはそういう付き合いはもう辞めて、飲みに行っても早く帰りたい人は帰る。それはみんなが割り勘だからだ。
稼いでいる人もそうでない人も、老いも若きも対等でいられる関係。
割り勘は素晴らしい、という事を言っていました。
金持ちは仲間をなくす
そしてKさんは「金持ちは仲間をなくす」のは本当だよ。と教えてくれました。
金持ちはお金に汚いから仲間をなくすのではなく、人と対等な関係が築きにくくなるからの様です。
自分がお金を持っているからと言って、人の分までお金を出していると、その関係は長くは続かないと。
Kさんもお金持ちですが、10年以上付き合いがある友人はみんな割り勘との事。
お金持ちは、奢ったり奢られたりしているかと思ったのですが、とっても意外でした。
敢えての割り勘
私は、実はお金を持っている人が割り勘なんてセコイと思っていたんですよ。
でもきっと、彼らにとってはお金を出す事は簡単だけど、対等な人間関係を遵守するために敢えて割り勘なんだなぁと目から鱗でした。
私自身は、たまに人に奢る事もあります。
何か貸してくれたお礼とか、荷物を運んでくれたお礼とか、遙々地元まで来てくれたお礼とか、理由があっての奢りが多いですね。
〇〇は今仕事をしていないから、ご飯くらいご馳走してあげようかな、、とか思う事もあるのですが、やっぱり対等な関係を長く続けたいのならばそういう理由では奢らない方が良いんだなぁと。
ただ、男女の奢る奢らない論争はまた別の話で、デートに誘った男性は女性に奢ってあげて欲しいとは思います。
それは、同一の男女間が恋愛モードでいられる期間は、結構短いのでね。
おごらせてるだけじゃ、そのうち誰もいなくなるよ。
B'zの稲葉さんも言ってるように、おごらせてるだけじゃ、誰もいなくなるし、奢ってばかりでも嫌になっちゃう。
割り勘否定派から、割り勘肯定派に早変わりした私なのでした。