強めが苦手なお客様には、お母さんが揉んでくれる優しさを意識
先日、友達が私の店に施術を受けにきてくれました。
遥々、遠くから私の施術を受ける為に来てくれてとても嬉しかったです。
その友達は細めで、筋肉量が少なく、けっこう痛がりなタイプ(私と同じ)でした。
女性の施術者の方が強い場合もある
男性の施術の方が強いと思われる方も多いのですが、男性は指が太いので、圧が分散されてマイルドな刺激になりやすく、力が弱くても、圧が点で刺さる女性の施術者の方がお客様の感覚的に強めと感じる場合が多々あります。
私の指も刺さるタイプの指で、友達の細い体に普通に施術してしまうと圧が強すぎました。
弱めの施術は難しい
実は弱めの施術は私にとって苦手分野で、ついつい体重を指に乗せすぎて強めになってしまいます。
さらに、あまりに弱めだと、やっている私も「こんなに弱めで大丈夫なんだろうか。。効いているんだろうか」という不安な気持ちになります。
そんな事を考えていたら、その友達に「背中をさすって欲しい。」と言われました。
それも、揉捏法のようなしっかりとしたさすりではなく、本当に軽く背中に手をあててリズミカルにさすって欲しいと。
凄い技が気持ちいいという訳ではない
言われた通りに、背中をさすったら
「気持ちいい~。」と喜んでいました。「えぇ~!!こんなので良いの??」と聞いたら「これをやってもらうと元気になる。いつも行く店でもやってもらう。」と言っていました。
セラピストとして、日々働いていると、凄い技が出来る人が上手い!と思いがちですが、実はお客様の求めているものは様々で、お母さんがやってくれるような単純な施術こそ気持ちが良いと感じる場合もあるんだなぁとしみじみ思いました。
わざわざ遠くから施術を受けに来てくれた友達に、逆に私が教わってしまいました。
それ以来、強めが苦手なお客様には、『お母さんの手』を意識しています。
施術は、お客様から教えてもらって学ぶ事も本当に多いです。